【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
緑のトンネル (小湊鉄道)

2023.5.16 小湊鉄道 上総大久保-月崎
線路を覆い尽くさんばかりの緑のトンネルから
赤い列車が顔を出しました。
ローカル線ではよく見かける風景ですが
実際に乗車してみると列車の窓に小枝が当り
カサカサと音が立てながら通過します。
これもローカル線ならではの風情でしょうか
木々の葉を揺らしながら列車がやって来ました。
小さな踏切で (小湊鉄道)

2023.5.16 小湊鉄道 月崎-上総大久保
月崎駅近くの小さな踏切で、
「きしゃにちゅうい」と書かれた標識を見つけました。
昨今あまり聞かなくなった「きしゃ(汽車)」という言葉に
なんだか懐かしさを感じます。
最近では、鉄道車両はなんでも
「電車」と呼ぶ人が増えていますが
なんとなく違和感があるのは、古い人間だからでしょうか。
苔生す踏切で、そんな事を考えていました。
古き新鋭 (小湊鉄道)
見頃を迎えて (秩父鉄道)
帰り水 (鹿児島本線)

2023.4.08 鹿児島本線 門司港駅
門司港駅の改札を抜けて左側に進むと
木造の洗面所の前に設置されている
真鍮製の蛇口が目に留まります。
終戦後に門司港へ降り立った復員や引揚の人達が、
この蛇口から出る水を飲んで 安堵したため、
いつしか「帰り水」と呼ばれるようになったそうです。
今では観光スポットとしても有名になり
多くの外国人観光客も訪れる門司港駅ですが、
様々な逸話と共に、これからも歴史を刻んでいきます。
門司港慕情 (鹿児島本線)

2023.4.08 鹿児島本線 門司港駅
九州の鉄道の起点である門司港駅は
始発駅でもあり、終着駅でもあります。
明治24年に開設された後、
現在の場所に移転開業したのは大正3年。
頭端式の広いプラットホームと
重厚な上屋は歴史の重みを感じさせます。
本州と九州を結ぶ連絡中継駅として
たくさんの乗客を迎え、見送ってきたホームは
当時の栄華を今に伝えてくれました。
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