【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
Gradation (鹿島線)

2020.3.20 鹿島線 延方-鹿島神宮
見事なオレンジ色のグラデーションを残して
春の太陽が西の空に沈んで行きました。
春分の日、鹿嶋市の日没時刻は17:49
その1分後、時刻通りにやって来た普通列車が
茜色のカーテンをバックに鉄橋を渡ります。
夕刻に出会えた絶景は
1日の締めくくりに相応しい、素敵なシーンでした。
長い長い橋梁 (鹿島線)

2020.3.20 鹿島線 延方-鹿島神宮
遠くからカタガタと音を響かせながら
鉄橋を普通列車が渡ってきます。
茨城県の北浦に架かる「北浦橋梁」は
鹿島臨海工業地帯と首都圏を繋ぐ重要な橋梁
全長1236メートルの長い長い鉄道橋です。
鉄橋を渡り始めた列車を待つこと暫し
湖面が波立つ強風と青空の下、
普通列車が目の前にやって来てくれました。
揺れる春色 (鹿島線)

2020.3.20 鹿島線 香取-十二橋
春を彩る黄色の菜の花
華やかで明るい色彩は、
出会っただけで心が軽くなりそうです。
利根川の河川敷に咲く菜の花は
春の到来を喜んでいるかの様に
強い風に吹かれて左に右に揺れていました。
今日は春分の日、北風から太陽へ主役が変わります。
店番 (西鉄福岡市内線)

1978.12 西鉄福岡市内線 浜松町
浜松町電停のすぐ前に、小さな酒屋がありました。
店先に積まれたビールケースが物語る通り
この頃は、ビールは瓶入りが主役、
酒屋にお願いして配達してもらうのが一般的でした。
瓶ビールと缶ビール比率が逆転するのは平成7年だそうで
その頃から、酒屋はコンビニへ変化していきます。
まだまだ不便でのんびりしていた昭和50年代
店番のワンちゃんも、のんびりとお客さんを待っていました。
全力発進 (関西本線)

2020.2.05 関西本線 四日市駅
蒸気機関車では勇壮な煙が魅力の一つですが、
ディーゼル機関車でも発車や上り勾配などの
負荷が掛かる場面では、相当量の煙を吐くことがあります。
この日は引退が間近に迫った1802号機が
濛々とした排煙を吐き、辺りを白く染めながら
四日市駅を全力発進してきました。
本線上でこの勇壮な姿を見ることもあと数日
長い間、素敵な姿をありがとうございました。
異種重連 (関西本線)

2020.2.05 関西本線 四日市-富田浜
冬の夕日が遠く鈴鹿山脈に沈み
辺りが暗くなり始めたころ
DD51とDF200の新旧ディーゼル機関車の
異種重連列車がやってきました。
昭和40年代後半のSL終焉の頃には、
ディーゼル機関車の訓練運転として
DL+SLという本物(?)の異種重連が見られたことを思い出します。
機関車の運用の都合上、このような形になったようですが
DD51の「最後の見せ場」として登場させたのでしょうか。
粋な計らいのJR貨物に拍手を送らせて下さい。
| h o m e |