【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
筥崎宮参道 (西鉄福岡市内線)

1979.01 西鉄福岡市内線 箱崎浜
日本三大八幡ある筥崎宮
箱崎浜から一直線に伸びる参道を、
市電貝塚線が横切っていました。
今年もあと数日経つと、
初詣の人々でこの参道も埋め尽くされることでしょう。
1月3日開催される「玉せせり」まで、
年末年始の箱崎は賑やかになります。
網屋縦筋 (西鉄福岡市内線)

1979.01 西鉄福岡市内線 網屋縦筋
駅や電停の名前を聞いただけで、
その場所のイメージが湧いている事がありますが、
「網屋縦筋」もそのひとつ、箱崎浜の漁師町を思い浮かべます。
昭和の時代のこの界隈は
小さな会社や九大生で賑わっていたそうで
スーツ姿の男性が闊歩しているのも頷けます。
賑やかだった網屋縦筋の街も
今は静かな住宅街となりました。
松と琺瑯 (西鉄福岡市内線)

1979.01 西鉄福岡市内線 箱崎松原
貝塚付近から続く松原ですが
九州大学の南西端にあった松原門あたりまで続いており
そのすぐ脇の箱崎松原の電停がありました。
現在はこの松原も消え、電停の真下に作られた福岡市営地下鉄の駅名も
今では「箱崎九大前駅」となってしまいました。
また、電停の広告には「原田琺瑯製作所」とあります。
大村崑さんの「オロナミンC」や由美かおるさんの「アース渦巻」のホーロー看板も
この頃までは現役で作られていた様です。
松原もホーロー看板も消えて、昭和は遠くになりにけり。
名残の松林 (西鉄福岡市内線)

1979.01 西鉄福岡市内線 九大中門
名島から箱崎浜にかけてのこの辺りは
江戸時代から明治の中期あたりまでは松林だったそうです。
その頃の名残でしょうか、右手の九州大学構内には
松林の姿を見ることができました。
九大の箱崎キャンパスは2018年に
福岡市西部の伊都地区へ移転が完了し、今は再開発の途上。
旧工学部本館など、いくつかの建築物は保存・活用されるそうです。
1978 貝塚 (西鉄福岡市内線)

1979.01 西鉄福岡市内線 貝塚
西鉄宮地岳線との接続駅であった「貝塚」
堂々としたホームを備える立派な姿と共に
構内の本屋には運転事務所とうどん屋もあり
接続ふさわしいものでした。
また、貝塚はその昔、「競輪場前」という名前であり
松本清張の小説「点と線」にも、その名が登場します。
小説でも重要なキーとなるターミナル駅でした。
新企画のご紹介
今では人口160万都市となった福岡市ですが
40年前の昭和54年(1979)までは、市内電車が走っていました。
元号が令和となり、昭和の時代が遠いものになりつつありますが、
当時の路線と電停を巡りながら、福岡市を覗いてみたいと思います。
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