【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
夏・残照

2013.09.23 JR紀勢本線 岩代-南部
9月の下旬に南紀を訪れました。
都会では虫の音も聞こえるようになったのですが
ここでは立っているだけで 汗が噴出すような残暑が待っています。
寄せる波と緑の草木が ゆく夏を惜しむかの様に
小さな普通列車を包み込んでいました。
秋の気配 (八高線)

2010.09.19 JR八高線 群馬藤岡-丹荘
厳しかった夏も朝晩は涼しくなり、秋の気配が感じられるようになって来ました。
ジリジリと照りつけた太陽も、さわやかな秋の雲に主役を譲ろうとしています、
稲穂は畑も収穫まであと少し、実りの秋に写欲がそそります。
新居宿今昔 (東海道本線)

2013.08.27 東海道本線 新居町-鷲津
江戸時代の東海道荒井宿は、現在の新居町駅のほど近くにありました。
駅から5分ほどの場所にある小さな浜名橋の歩道には
新居宿付近の浮世絵が描かれた陶板が六枚とりつけられています。
当時流行した「お伊勢参り」は江戸から伊勢まで片道15日間の大旅行、
浮世絵に描かれた男性のように気持ち高揚するのも判るような気がします。
一度目はロケハン
夏の夕暮れ
貸しボート達 (東海道本線)
姫街道 (天竜浜名湖鉄道)

2013.08.26 天竜浜名湖鉄道 西気賀-寸座
江戸時代、現在の浜名湖の南側を通る「東海道」に対して、
浜名湖の北側を通る街道を「姫街道」と言ったそうです。
名前の由来としては、東海道の新居関所での女性に厳しい取り調べを避ける為や、
本街道である東海道を男道、バイパス的役割のこの道を女道と言った等、諸説があるようですが
実際に女性の交通量が多かったようです。
天竜浜名湖鉄道の前身である国鉄二俣線も、昭和15年の全線開通時には
東海道本線が敵軍の攻撃により不通になった際のバイパスとしての役割を担うものでした。
浜名湖南岸を通り、直線が多くスピードを重視した東海道本線に対し、
天竜浜名湖鉄道は浜名湖北岸を湖に沿ってカーブしているところが多く、線形も女性的です。
いつの時代もバックアップの役割を果たす「姫街道」、
一両編成のディーゼルカーがのんびりと小さな峠に向かっていきました。
夏・みかん

2013.08.26 天竜浜名湖鉄道 奥浜名湖駅
静岡県の特産品に「三ケ日みかん」があります。
線路際まで広がっているミカン園では、
夏の光をたっぷり浴びてきた緑色の実があちこちについていました。
しかし、思ったより実の数が少ないなと思っていたら、
みかん栽培では夏場から摘果作業(なりすぎた実や傷ついた実を採る)があるそうです。
選別を乗り越えた「エリートみかん」達は、これらかさらに甘味を増して出荷を待ちます、
収穫時期は10月中旬から、おいしいみかんが楽しみです。
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