【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
下津井の春
寒の戻り

2012.04.01 JR飯山線 蓮駅
この季節は暖かい日が続くかと思うと、寒さが戻ってきたりします。
この日も午前中の気温が嘘のように、急に雲が広がり冷たい北風が吹いてきました。
線路脇のお地蔵さんも少し寒そうです。
雪も溶ける陽気

2012.04.01 JR飯山線 戸狩野沢温泉-信濃平
深い雪に覆われていた里にも春がやってきています。
積もった雪はザラメになり、遠くの木々の葉からも雪が落ちています。
張り詰めた冬の空気が去り、暖かな緩んだ空気があたりを包んでいました。
春の光に映えて (小湊鉄道)

2012.04.07 小湊鉄道 飯給駅
菜の花の黄色は春の季節に良く似合います。
実際は種類や地域によって1月から咲き出して5月までの長い期間咲いているので、
春だけの花ともいえないのですが、鮮やかな黄色がそう感じさせるのでしょう。
この季節は線路脇でもよく見かけることができるので、
鉄道風景には欠かせない春の題材です。
二分咲きの頃 (小湊鉄道)

2012.04.07 小湊鉄道 飯給-里見
桜の蕾みがほころび始める頃、房総半島の山郷を訪れました。
満開になるまでは少し時間が掛かりそうですが、
樹に近づいてみると蕾みの濃いピンク色と開花した薄紅色が混じって
素敵な色合いを見せています。
開花した花の美しさだけでなく、色の変化も桜の魅力のひとつです。
八重桜 (秩父鉄道)

2012.4.01 秩父鉄道 小前田-永田
「カンザン」という品種でしょうか艶やかな桜色の八重桜が線路脇に咲いていました。
八重桜は開花期間が長いので、週末photographerにとってはありがたい存在です、
薄紅色のソメイヨシノも良いですが、重厚な八重桜もまた素敵です。
C58363 復活 (秩父鉄道)

2013.3.23 秩父鉄道 波久礼-樋口
昨年夏に脱線事故を起こしてしまったC58 363号機ですが、
大宮総合車両センター修理および細部の点検が行われ
2013年3月20日より復活しました。
本年運行分のSL座席指定券およびSL整理券の収益金の一部が
東日本大震災被災者の皆様へ寄付されるそうです。
被災地支援の一環としても応援したいものです。
Soul Train (磐越西線)
2名体制 (磐越西線)
脇役の活躍 (磐越西線)
緊急招集 (磐越西線)

2011.4.16 JR磐越西線 上野尻ー野沢
被災地に石油を運ぶタンク車は、現在主力タンク車のとして運用されている
タキ1000型 の他に、廃車が進んでいた タキ43000型 も借り出されました。
タンク車は荷主が貨車を保有する形となっているため、JR貨物の所有車ではありません。
その為、所有者の「日本石油輸送」、「日本オイルターミナル」の2社の協力の元、
支援に廻せるタンク車をまさに「掻き集めた」そうです。
このようにして編成された赤いDD51と緑のタキ1000+黒のタキ43000の救援列車が
一路、郡山を目指していきました。
タッグを組んで (磐越西線)

2011.4.16 JR磐越西線 上野尻ー野沢
石油救援列車を牽引するディーゼル機関車は、全国各地から9両の DD51 が集められました。
本日の牽引機である DD51 1027 は大阪の吹田から、
次位の DD51 833 は九州の門司から駆けつけています。
飯豊連邦をバックに奮闘する2両の DD51 、
パートナーとタッグを組んで会津盆地へと進んでいきます。
20万世帯が待っている

2011.4.16 JR信越本線 亀田ー萩川
新潟貨物ターミナル駅で、DD51+DD51+タキ1000×10両に再編成された石油救援列車が
新潟平野の小阿賀野川を渡っていきます。
路盤の弱い磐越西線を通る関係で、タンクを満載には出来なかったようですが、
それでも1編成で360t・500KL 1日分の灯油換算で20万世帯分を被災地へ運びます。
大量輸送を得意とする鉄道の面目躍如です。
出立を待つ

2011.4.14 白新線 新潟貨物ターミナル駅
2011年の東日本大地震発生から数日後、被災地を中心に深刻な燃料不足が襲いました。
東北本線が不通のため、福島・郡山へ送られる為に急遽設定された石油救援列車は
神奈川の根岸駅から高崎線ー上越線を経由してここ新潟貨物ターミナル駅に運ばれ、
20両編成の列車を10両量に分割後、磐越西線へ送り込まれます。
重要な役割を担った貨物駅に普段とは違う張り詰めた空気を感じました。
夜の無人駅 (山陰本線)

1979.03.22 山陰本線 居組駅
夜の8時を廻った頃、県境にある駅に列車が着きました。
この辺りの山陰線は海岸線から離れて走るため
小さな漁港のある街は駅から約1km程離れています。
無人の改札口を抜けて、乗客が一人暗がりの中へ消えていきました。
高校生の御用達

1979.03.22 山陰本線 田儀駅
昼下がりの小さな駅に高校生達が下車してきました。
今も昔も高校生は鉄道の大切なお客様、
その高校生に混じって、若い男性や中年の女性の姿があります。
交通弱者でなくても誰もが鉄道が利用していた当時の様子が伺えます。
特急通過待ち
冬と春の狭間で
第7上姫川橋梁
雪解けの頃

2011.03.05 JR大糸線 北小谷-平岩駅
暖かい風が吹き、柔らかい陽が差し込むようになると、
堅く表情を閉ざしていた姫川も春の気配が感じられます。
降り積もった雪は少しづつ解けて、姫川の表情を変えていきます。
北アルプスの稜線

2011.03.05 JR大糸線 信濃森上-白馬大池
写真を再開する前は、趣味でスキーをやっていまして全国各地のスキー場を訪れていました。
好きな場所といえば、北海道のニセコや志賀高原なのですが
景色の素晴らしさで言えば八方尾根や栂池高原を抱える北アルプス周辺に尽きると思います。
3月の晴れた日の朝、抜けるような青空に真っ白な稜線が浮き立って
絵葉書のような風景が目の前に広がっていました。
東播磨の里を行く
枕木応援団
駅舎パン工房
いつか見た風景
喫茶店「驛舎」 (津軽鉄道)

2012.02.27 津軽鉄道 芦野公園駅
芦野公園駅では、旧駅舎を改装した喫茶店「驛舎」が営業していますが
店内から駅ホームへの出入り口の上に、津軽凧が掲げられていました。
凧の骨組みは一般には竹を使いますが、寒冷な津軽では竹が育たないため
津軽凧はヒバで骨を作るそうです。
民芸品や伝統は、その土地の風土がそのものが現れるものだと感じました。
三筋の光跡 (津軽鉄道()

2012.02.26 津軽鉄道 五農校前-津軽飯詰
漆黒の闇の中に三筋のライトが闇夜と吹雪を照らしてやってきました。
とんなに厳し環境でもしっかり前を向いて進む勇気を
小さな列車から教えてもらえました。
春は遠からじ (津軽鉄道)

2012.02.26 津軽鉄道 毘沙門-津軽飯詰
日本海からの強風に煽られ、今にもよろめきそうな列車がやってきました。
線路との境目がなくなった雪原と弱弱しく傾いた電柱が津軽の冬の厳しさを物語っています。
その列車のヘッドマークには、桜色の「合格」の文字が掲げられていました、
雪国の春も手の届くところまできています。