【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
冬の足音

2012.11.23 JR津山線 野々口駅
この時期の日暮れ時は、暗くなってきたなと思うまもなく闇に包まれてしまいます。
列車が発車した後のホームは、待合室の明かりだけが辺りを照らしていました。
冬の足音が聞こえてきそうな晩秋の夜です。
扇型機関庫の主(あるじ)
晩秋の雨に濡れて

2012.11.23 JR津山線 神目-福渡
晩秋の朝、前日の雨に濡れた柿の木の脇で列車を待っていると
岡山行きの2つ目のヘッドライトが現れてきました。
しっとりとした風情が秋の深まりを感じさせます。
鳥になって
沈む橋を渡る

2010.11.21 JR久大本線 豊後中川-天ヶ瀬
暴れ川としても有名な筑後川。その支流である玖珠川には水害対策として
増水時に橋が水面下沈む「沈下橋」を見ることができます。
草木も色付く今の季節、水量も減り穏やかな姿を見せる玖珠川と沈下橋の上を、
リゾート特急「ゆふいんの森」が緑の車体を輝かせて通過していきました。
光と影の残像

2011.11.13 平成筑豊鉄道田川線 油須原-源じいの森
筑豊の産炭地から苅田港までの石炭輸送を目的に敷設された田川線は、
当時から輸送量の増大に備え複線化を前提に設計されていました。
ここ第四今川橋梁は向かって右側に複線用の鉄橋をかける予定であったのでしょうか
線路の不自然な屈曲が残っています。
石炭産業の衰退で計画は実現しなかったのですが、
曲がった線路にヘッドライトを照らして今日も列車がやって来ます。
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・撮影地点 http://yahoo.jp/6rbBMP
・ワンポイント
源じいの森駅ホーム上からの撮影です。接近する列車に十分ご注意ください。
秋の川辺を行く
大輪の花と共に
いつか見た風景 (小湊鉄道)

2012.11.10 小湊鉄道 上総川間駅
刈り取られた田圃、夕陽を浴びた駅舎、駅裏の小さな森、それと1両のディゼルカー・・・
日が暮れ始めるとなんとなく残念な気持ちになっていたあの頃、
そんな胸の奥に仕舞っていた情景が蘇って来ます。
ススキに見守られて (小湊鉄道)

2012.11.10 小湊鉄道 上総久保-上総鶴舞
上総久保駅からやってきた列車が上総鶴舞駅の手前で大きく左に回み、
ゆっくり駅へと入線して行きます。
土手の先には柔らかな陽を浴びたススキの一群が2両のディーゼルカーを見送っていました。
迷惑(?)な風物詩 (いすみ鉄道)
不惑のディーゼルカー (いすみ鉄道)

2012.11.10 いすみ鉄道 国吉-上総中川
2010年まで大糸線を走っていたキハ52が、枯れ草の向こうを走り抜けていきます。
車暦45年を超える昭和40年製造のディーゼルカーは、もはや動態保存と言ってよいでしょう。
高出力の2エンジンを持て余しても、イベント用のヘッドマークがついても、
屋根上にクーラーが乗っても許します。
いつまでも元気で走ってください。
とまれみよ (いすみ鉄道)

2012.11.10 いすみ鉄道 国吉-上総中川
真っ青な秋空が小さな踏切の後ろに広がっていました。
警報機も遮断機もない小さな踏切ですが、地元の方々には貴重な「生活道路」です、
少し色あせた標識がこの場所のゆったりとした時間の流れを語っていました。
思ふ事多し (久留里線)

2012.11.10 JR久留里線 俵田-小櫃
子供の頃によく利用していた国鉄線の主力車両がこのキハ35系でした。
当時は冷房装置もなくロングシートで着席機会が少ない上に、
外吊りのドアからは隙間風が入り、あまり好きではない車両のひとつでしたが、
今を思えばどれも懐かしい想い出です。
あと2週間足らずでJR線から完全引退となりますが、
最後まで元気で走ってもらいたいと願っています。
色付く木立の中を (久留里線)

2012.11.10 JR久留里線 久留里-平山
色とりどりに染まった木立の中を、国鉄色を纏ったキハ30を前後に配した列車が
朝の空気をいっぱいに浴びてやってきました。
美しい風景の中には赤とベージュの国鉄カラーが似合うと思うのは贔屓目でしょうか、
12月にはこの光景も見れなくなると思うと少し寂しい気がします。
1日のはじまり

2012.11.08 JR和田岬線(山陽本線支線) 和田岬駅
列車が到着すると、周辺の工場へ通うたくさんの通勤客が降りてきました。
平日の朝夕の通勤時間帯を中心に運行されるため
9:10の次は17:15まで列車はありません。
路線長は短くとも、効率よくまた大量に輸送する
鉄道の面目躍如と言うところでしょうか。
朝日を浴びて
赤色の競演
林檎の小径

2012.11.03 長野電鉄 夜間瀬-上条
長野県は全国第2位のりんごの産地です。
線路脇の小さな道の脇の果樹園にはリンゴが収穫前を待っていました。
りんご収穫が終わると信濃路にも本格的な冬がやって来ます、
その前の優しい太陽が光が辺りに降り注いでいました。
秋雨に濡れて

2011.11.04 くま川鉄道 木下-おかどめ幸福
秋雨に打たれて銀杏の葉が道路に舞い落ちていました。
光量が足りないこのような天候では、鮮やか赤い葉よりも
黄色い銀杏の葉が方がに季節を映し出してくれます。
ここ人吉盆地でも秋が深まっていました。
鉄路を支える仲間たち
凛として

2011.11.04 くま川鉄道 あさぎり駅
タブレットを持ち、列車の到着を待つ直立不動の駅員さん
定年退職後の再就職されたのでしょうか、少し背中は丸くなっていますが
凛とした後ろ姿は安全運行を守ってきた誇りが感じられました。
90歳、奮闘中
雲海を望む

2011.11.04 JR肥薩線 大畑-矢岳
峠の途中にある大畑駅を望む場所からは、遠く人吉盆地を望むことができます。
撮影当日、少し冷え込んだ影響からか、盆地の上に薄く雲が残っていました、
晴れていればまた絶景なのでしょうか、曇り気味の天気も悪くありません。
時は静かに流れて

2012.10.22 IGRいわて銀河鉄道 奥中山高原駅
多くの蒸気機関車が行き交った峠の駅は今は民間委託駅となっていました。
勇壮な煤煙は姿を消してホームにはよく手入れされた美しい花が飾られています。
昔は東北の動脈として、そして今は地域の足として
静かに、しかし確実に時代に合わせた役割を果たしています。
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