【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
寒中に春あり (紀勢本線)

2022.1.16 JR紀勢本線 南部-岩代
黒潮の影響で冬でも暖かい和歌山県
1月の中旬、まだ寒中の時期に訪れた紀州路ですが
すでに紅梅の蕾が少しだけ膨らんでいました。
梅の見頃は1月下旬から3月上旬までだそうですので
もうすぐ可憐な梅の花を見ることができるでしょう。
季節を先取りするかのような紀州路に
暖かくなるのが待ち遠しい今日この頃です。
ゆらゆらと (紀州鉄道)
ヒルガオ (紀州鉄道)

2019.7.26 紀州鉄道 市役所前-西御坊
野に咲く朝顔の「ヒルガオ」
朝顔と同様、朝に開花しますが
昼になっても花がしぼまないことから、
そう呼ばれています。
そのヒルガオですが、夏の強烈な日差し受けて
さすがに花がしぼみ始めていました。
ジリジリと照り付ける暴力的な太陽は
しばらく主役の座に居座りそうです。
土用の丑の日 (紀州鉄道)

2019.7.26 紀州鉄道 市役所前-西御坊
土用の丑の日を翌日に控えて
うなぎ屋さんは大忙し。
お店の前の路上で焼くうなぎの香りが辺りに漂い
思わず食欲をそそります。
その煙が届きそうな列車の中からも
熱い視線が注がれていました。
大樹 (北条鉄道)

2019.6.24 北条鉄道 網引駅
網引の駅前には、大きな銀杏の樹がありました。
見上げるような大樹は、高さ21m
あたりの人工物がとても小さく見えます。
今は青々とした葉を茂らせている大銀杏も
秋にはあたり一面を黄色に染めるそうです。
その美しい姿にも、ぜひ会ってみたい思います。
山田錦の里 (北条鉄道)

2019.6.24 北条鉄道 網引駅
日本酒醸造に用いられる稲の品種はいくつかありますが
その代表的な品種一つに「山田錦」があります。
その山田錦のふるさとが、網引駅のある北播地域。
水はけが良く豊富な養分を含んでいる土壌と
風に弱く、穏やかな気候が栽培に適しているそうです。
駅本屋には下がった「杉玉」から
清酒を支える素材への誇りが感じられます。
なつぞら (北条鉄道)
ちいさな住人 (北条鉄道)

2019.6.24 北条鉄道 長駅
次の列車を待つまでの小一時間
駅の待合室をツバメが盛んに出入りしていました。
天井を覗いて見てみると、こんもりと盛られたツバメの巣と
卵かヒナを抱いているであろう親鳥を発見。
人の出入りがあり、風通しの良い駅の待合室は
巣作りには最適な環境なのでしょう
雛が巣立つまでの間、可愛い姿が見れそうです。
色とりどりの花 (北条鉄道)
国鉄時代 (北条鉄道)

2019.6.24 北条鉄道 長駅
1980年代の後半、地方交通線と呼ばれたローカル線は
あるものは廃線となり、またあるものは徹底した合理化で
侘しい姿となる路線が増えました。
地方から国鉄時代の風情がなくなっていくなかで、
第三セクター鉄道として再スタートをした路線では
駅舎やホームなど旧国鉄時代の施設を大切に使っている
例が数多く見られます。
北条鉄道の長駅もその一つで
1915年の開業当時の駅舎が大切に使われており、
ホームに張り出した屋根を屋根を支える木の柱や
木製のベンチ、引き戸など、昭和の時代を彷彿とさせます。
各地を走るリバイバル塗装の車両にも惹かれますが、
古き良き時代の鉄道施設を大切に使用する第三セクターの鉄道を、
思わす応援したくなります。