【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
運河の先に (富山港線)

2023.2.17 富山地方鉄道 富山港線 岩瀬浜-競輪場前
古い町並みが美しい富山市北部の街「岩瀬浜」
江戸時代には北前船の交易で栄えたこの街には
1940年に開削した岩瀬運河があります。
運河上に架かる岩瀬橋からは、
近くに運河とトラム、遠くには化学工場と立山連峰と
富山を代表するものが揃った景色を楽しめます。
かつては貿易で、今は観光で人々を集める岩瀬浜
ゆっくりと訪れてみたい場所でした。
Lovers (富山港線)

2023.2.15 富山地方鉄道 富山港線 オークスカナルパークホテル富山-富山駅
富山駅の北口を出て正面の信号を渡ると
「Lovers - 恋人たち」という彫刻が目に飛び込んできます。
富山駅南北を走る路面電車の開通を記念して設置されたこの像は、
富山出身のアーチスト吉野美奈子氏による大理石の作品で
日本神話のイザナギ・イザナミを題材とした
愛と平和のシンボル・モニュメントになります。
ライトに照らされて白く浮き上がる恋人たちの横を
スマートなトラムが富山駅に向けて走って行きました。
Terminal (富山軌道線)
終着駅と車止め (万葉線)
雲湧く冬空 (万葉線)

2023.2.15 万葉線 中新湊-東新湊
海へと繋がる運河となっている内川に
路面電車がシルエット姿でやって来ました。
青空が現われて陽が差したか思うと
急に雪が降る不安定な天候の一日
むくむくを湧き上がる雲と白煙が
冬の北陸にやってきた実感が湧きます。
日の出前 (富山地方鉄道)

2023.2.17 富山地方鉄道 越中三郷-越中荏原
市街地から3000m級の山々を
間近に望むことができる富山市
ここ常願寺川に架かる橋梁からは
立山連峰の美しい姿を眺める事ができます。
白々と明けてきた峰々の背景が金色に変わり
冬の太陽が姿を現す5分前
2両編成の列車が鉄橋を渡って行きます。
冬の名残 (富山地方鉄道)

2023.2.16 富山地方鉄道 有峰口-千垣
世界でも有数の急流河川である常願寺川
その中流域に架かる全長117mの千垣橋梁は、
昭和12年に完成した美しいアーチを描く鉄道橋です。
下流域の富山平野ではすっかり雪も消えていましたが
この付近では、まだ冬の装いのまま。
時より木の枝から落下する雪の音と共に
静々と列車が鉄橋を渡っていきました。
海の幸の宝庫 (氷見線)

2023.2.15 JR氷見線 雨晴-越中国分
富山湾は西側を能登半島に守られた内海で、
もっとも深いところは水深1,200m以上もある
日本有数の深い湾です。
湾内は冬の日本海の中でも比較的穏やかで、
ブリやホタルイカなどの暖流系の生物とともに、
白エビや紅ズワイガニなどの深海に棲む冷水系の生物も数多く、
さながら「海の幸の宝庫」となっています。
この日は少し波立っていた富山湾ですが、
それを横目に1両編成のキハ40が通り過ぎて行きました。
冬の朝 (氷見線)
再エネと変電所 (豊橋鉄道)

2021.12.14 豊橋鉄道渥美線 植田-芦原
渥美線沿線の豊橋市・田原市では
全国でトップクラスの日射量と、
年間を通して吹く太平洋から強い風を利用して
太陽光と風力の発電所が数多く運転されています。
それらで発電される電力が増加すると、発電と消費の関係から
変電所では従来と逆方向に電流が流れることが多くなり、
容量の増加など、その対策を講じる必要があるそうです。
再生可能エネルギーの普及には変電所に関するだけでも
様々な課題があるようですが、一つ一つ乗り越えて
未来に繋がるようにしたいですね。