【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
賑やかな田圃 (八高線)

2023.9.24 JR八高線 松久-児玉
暑かった夏も終わり、9月も下旬になると、
あちこちの田圃で稲刈りが始まります。
最近は刈取りから脱穀までを
コンバインを使うことが多い様ですが、
昔ながらの稲刈りとハゼ掛けの作業を
人手でを行っている光景に出会いました。
賑やかな田圃は秋の風物詩のひとつ
忙しく働く農家の方々の向こうを
普通列車が通過して行きます。
100日咲く花 (東武東上線)

2023.9.05 東武東上線 男衾-鉢形
「百日紅」は初夏から秋までの長い期間、
花を咲かせる花木です。
「100日間、紅の花を咲かせる」事が
その名前の由来となりますが、
実際には、一度咲いた枝先から
再度芽が出て花をつけるため、
長い間咲いているように見えるそうです。
道端に鮮やかに咲く百日紅は
遠くを駆けてゆく電車を
今日も見送っていました。
夏の延長戦 (東武東上線)

2023.9.05 東武東上線 男衾-鉢形
電車から外を眺めていると
大きな百日紅の樹を見つけました。
近くまで来てみると、
樹高が10mはあろうかという立派な樹に
赤い花がたくさん咲いています。
まだまだ暑さが続く9月の上旬
湧き上がる夏の雲と共に
夏の延長戦が続きます。
野生美 (秩父鉄道)

2023.9.01 秩父鉄道 武州中川駅
9月に入っても厳しい残暑が続く日々
武州中川駅では改札口からホームの間には、
キバナコスモスが咲いていました。
この花の花言葉は「野生美」
やせた土地でも育ち、花期が長く、害虫にも強いので、
手入れをせずに放任してもよく咲き続けます。
力強さと可憐さ兼ね備えたキバナコスモス
改札口へと向かう乗客の目も楽しませてくれるでしょう。
残暑の中で (秩父鉄道)

2023.9.01 秩父鉄道 武州中川駅
オレンジ色の絨毯の向こう側から
普通列車がやって来ました。
残暑の中で訪れた武州中川駅の構内には
たくさんのキバナコスモスの花が風に揺られ
美しく咲き誇っていました。
吹く風は熱気を帯びた南風
秩父路に秋がやって来るのは
もう少し先になりそうです。
手水の音響く (箱根登山鉄道)

2023.6.27 箱根登山鉄道 塔ノ沢駅
塔ノ沢駅構内の銭洗弁天の門をくぐると
すぐ左手に立派な龍の手水舎があります。
龍の口から水が流れ出る手水舎は、
龍が水を司る神様として崇められていたことが
由来とされています。
ここのご祭神は水を治める神様の瀬織津姫之大神
境内に響く手水の水の音が
列車の発車ベルにも聞こえました。
深沢銭洗弁天 (箱根登山鉄道)

2023.6.27 箱根登山鉄道 塔ノ沢駅
塔ノ沢駅構内の上りホームに面したところに
弁才天を祀る「深沢銭洗弁天」があります。
大正15年に小さな社を建ててお祀りしたのが始まりで
境内に用意されているひしゃくとザルでお金を洗うと
金運向上のご利益がある言われています。
静かな森の中、境内に響く池の水の音によって
心も体も洗われる感じがしました。
秘境駅の佇まい (箱根登山鉄道)

2023.6.27 箱根登山鉄道 塔ノ沢駅
2つのトンネルに挟まれた塔ノ沢駅は
辺りを深い緑に囲まれていて
駅の周辺には人家はありません。
駅へ通じる道も歩行者専用路しかなく、
1993年にトンネルを拡幅する際には、
重機などの機材搬入が不可能だったため
手掘りで作業が行われたそうです。
賑やかな箱根湯本の次の駅とは思えない
静かな佇まいの塔ノ沢駅は
まさに「秘境駅」と言ってもよいでしょう。
ルーティーン (箱根登山鉄道)
移ろう色に (箱根登山鉄道)

2023.6.26 箱根登山鉄道 上大平台信号場-大平台
紫陽花の色には赤、青、紫などがありますが、
その色は土のPH度によって変化して
酸性の場合は青色、中性は紫色、
アルカリ性だと赤色の花になります。
日本では酸性の土壌が多いため、
紫陽花も青色のものが多いのですが
落ち着いた紫色もまた素敵です。
急カーブの先から現れた列車が
線路際に咲く紫陽花を揺らしながら
ゆっくりと通過していきました。