【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
天に向かって (小湊鉄道)

2023.5.17 小湊鉄道 上総大久保-養老渓谷
温暖なイメージがある房総半島ですが
内陸部になると寒暖の差があって
様々な種類の樹木が生育しています。
線路に沿った細い道路を歩いて行くと
針葉樹の杉が天に向かって伸びていました。
真っすぐに育った杉の隙間から
ローカル色溢れる列車が通過して行きます。
若葉透かして (小湊鉄道)

2023.5.16 小湊鉄道 上総大久保-月崎
5月の爽やかな風が吹き抜ける中
涼しい木陰で列車を待ちました。
大きな樹の下では若葉が初夏の陽に透けて
美しい緑のコントラストを見せてくれます。
のんびりと撮影を楽しむには良い季節
カメラのシャッターを切りつつ
去りゆく列車を見送りました。
葉桜の頃 (小湊鉄道)

2023.5.16 小湊鉄道 上総大久保駅
林の中に静かに佇む上総大久保駅に
レトロなディーゼルカーが入線してきました。
春になると駅の周辺には桜や菜の花が咲き、
華やかなで美しい姿を見せてくれますが
眩い新緑に囲まれた景色もまた素敵です。
四季折々の姿を見せる小さな駅に
違う季節にも来訪したくなりました。
懐かしの色 (小湊鉄道)
緑のトンネル (小湊鉄道)

2023.5.16 小湊鉄道 上総大久保-月崎
線路を覆い尽くさんばかりの緑のトンネルから
赤い列車が顔を出しました。
ローカル線ではよく見かける風景ですが
実際に乗車してみると列車の窓に小枝が当り
カサカサと音が立てながら通過します。
これもローカル線ならではの風情でしょうか
木々の葉を揺らしながら列車がやって来ました。
小さな踏切で (小湊鉄道)

2023.5.16 小湊鉄道 月崎-上総大久保
月崎駅近くの小さな踏切で、
「きしゃにちゅうい」と書かれた標識を見つけました。
昨今あまり聞かなくなった「きしゃ(汽車)」という言葉に
なんだか懐かしさを感じます。
最近では、鉄道車両はなんでも
「電車」と呼ぶ人が増えていますが
なんとなく違和感があるのは、古い人間だからでしょうか。
苔生す踏切で、そんな事を考えていました。
古き新鋭 (小湊鉄道)
春の光に映えて (小湊鉄道)

2012.04.07 小湊鉄道 飯給駅
菜の花の黄色は春の季節に良く似合います。
実際は種類や地域によって1月から咲き出して5月までの長い期間咲いているので、
春だけの花ともいえないのですが、鮮やかな黄色がそう感じさせるのでしょう。
この季節は線路脇でもよく見かけることができるので、
鉄道風景には欠かせない春の題材です。
二分咲きの頃 (小湊鉄道)

2012.04.07 小湊鉄道 飯給-里見
桜の蕾みがほころび始める頃、房総半島の山郷を訪れました。
満開になるまでは少し時間が掛かりそうですが、
樹に近づいてみると蕾みの濃いピンク色と開花した薄紅色が混じって
素敵な色合いを見せています。
開花した花の美しさだけでなく、色の変化も桜の魅力のひとつです。
いつか見た風景 (小湊鉄道)

2012.11.10 小湊鉄道 上総川間駅
刈り取られた田圃、夕陽を浴びた駅舎、駅裏の小さな森、それと1両のディゼルカー・・・
日が暮れ始めるとなんとなく残念な気持ちになっていたあの頃、
そんな胸の奥に仕舞っていた情景が蘇って来ます。