【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
帰り水 (鹿児島本線)

2023.4.08 鹿児島本線 門司港駅
門司港駅の改札を抜けて左側に進むと
木造の洗面所の前に設置されている
真鍮製の蛇口が目に留まります。
終戦後に門司港へ降り立った復員や引揚の人達が、
この蛇口から出る水を飲んで 安堵したため、
いつしか「帰り水」と呼ばれるようになったそうです。
今では観光スポットとしても有名になり
多くの外国人観光客も訪れる門司港駅ですが、
様々な逸話と共に、これからも歴史を刻んでいきます。
門司港慕情 (鹿児島本線)

2023.4.08 鹿児島本線 門司港駅
九州の鉄道の起点である門司港駅は
始発駅でもあり、終着駅でもあります。
明治24年に開設された後、
現在の場所に移転開業したのは大正3年。
頭端式の広いプラットホームと
重厚な上屋は歴史の重みを感じさせます。
本州と九州を結ぶ連絡中継駅として
たくさんの乗客を迎え、見送ってきたホームは
当時の栄華を今に伝えてくれました。
食在小倉 (鹿児島本線)

2019.11.11 鹿児島本線 小倉駅
九州の北部には「水炊き」などの
鶏肉を使った料理がたくさんありますが、
うどんに味付けの鶏肉を入れた「かしわうどん」も有名です。
中でも小倉駅の7.8番線ホームにあるスタンドは
昭和40年から開業している名店。
甘辛く煮た鶏肉と柔らかい麺の組み合わせは絶品です。
お値段も懐に優しい390円
もんたけも、おいしく頂きました。
食在博多 (鹿児島本線)

2019.11.11 鹿児島本線 博多駅
九州の拠点である福岡市
明太子や水炊きなど、美味しい食べ物がたくさんありますが
中でも有名なのは「博多ラーメン」
豚骨・細麺・低価格で、手早く食べられ
替え玉までをすると、おなか一杯になる屋台のラーメンは
忙しい魚市場や港湾労働者に愛されました。
そんな博多ラーメンですが、鉄道の中心である博多駅のホームにも、
当然のように「立ち食いラーメン」があります。
あたりに漂うおいしそうな豚骨の匂いが
マダム達を誘っていました。
消えるブルートレイン

1974.3 鹿児島本線 博多駅
最後のブルートレイン「北斗星」廃止のニュースが入ってきました。
日本の長距離旅客輸送を支えてきたブルトレの原点は、
寝台特急「あさかぜ」に始まったと思います。
個室を含むA寝台5両にグリーン車と食堂車連ねた14両編成で博多駅に到着した「あさかぜ」は
16時間半の長旅の疲れも見せず、堂々とした風格をみせていました。
ブルートレインとともに、またひとつ「昭和」が消えていきます。
| h o m e |