【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
木守柿 (大井川鐵道)

2020.11.14 大井川鐵道 抜里-家山
線路脇に収穫を終えたであろう柿の木に、
少しだけ柿の実が残っていました。
たくさんの実を与えてくれた木への労いと
冬を越す鳥たちへのおすそ分けでしょうか、
来年もよく実るようにとの祈りを感じられます。
秋風が去った川根路は、冬の訪れを待つばかりです。
関の沢橋梁 (大井川鐵道)

2020.11.14 大井川鐵道 井川線 尾盛-閑蔵
大井川水系のダム建設のために作られた井川線
深い谷を縫うように敷かれた路線には
日本でもっとも高い鉄道橋「関の沢橋梁」があります。
川底からの高さは70.8m
廃線となった高千穂鉄道の「高千穂橋梁」は
105メートルの高さがありましたが、
急峻な渓谷の中に架けられた「関の沢橋梁」の方が
迫力を感じました。
色づいた渓谷の大自然を楽しむように
奥大井の観光列車がゆっくりと渡っていきます。
秋麗 (大井川鐵道)

2020.11.14 大井川鐵道 青部-崎平
暖かい日が続いた今年の11月ですが
大井川の川岸の木々は川面を渡る冷気によって
赤や黄色に色づいていました。
鉄橋を渡る蒸気機関車には勇壮な煙はありませんが
その分長閑さを演出してくれます。
小さなロコにうららかな秋の陽が降りそそぎ
ゆっくりとした時間が流れていました。
悠久の流れ

2013.11.23 大井川鐵道 地名-川根温泉笹間渡
大河は悠然たる佇まいを持って、その威厳を保ちます。
大きくそして悠然と蛇行する大井川
その淵に貼りつくように走る小さな鉄道
自然の大きさと、人の力のの小ささを
改めて教えてもらいました。
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時の早送り

2013.11.23 大井川鐵道 家山-抜里
晩秋から初冬にかけてのこの時期、
山の向こう側に陽が落ちると、まるでビデオを早送りしたかの様に
辺りは一気に暗くなっていきます。
次の列車が来る頃は美しい星空が見えているでしょう。
電燈のある駅

2013.11.23 大井川鐵道 抜里駅
電燈の「燈」という漢字には「火」篇が使われています。
フィラメントを熱源として明かりを灯している白熱電球は
まさに電燈というのにふさわしい明かりを作り出してくれます。
ほんのりと、そして暖かい明かりは古い木造駅舎を優しく照らしていました。
落陽に映えて

2013.11.24 大井川鐵道 川根温泉笹間渡-抜里
晩秋の日没はあっという間にやってきます。
柔らかな日差しを浴びていて大井川第一橋梁も
列車の通過時間を近づくにつれて見る見る影が迫ってきます。
橋梁上に残ったわずかな光にキャブと動輪を輝かせて
新金谷へ列車が戻っていきました。