【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
上富良野北辺 (富良野線)

2013.02.17 JR富良野線 上富良野-美馬牛
明治30年、富良野の開拓は
ここ上富良野町から始まりました。
大正15年の十勝岳噴火による泥流被害も乗り越え
いまやラベンダーの街として
全国的にも有名になりました。
その上富良野の北辺に当たるこのあたりから
列車は進路を変えて
美瑛につながる丘陵地を目指します。
線路を見下ろす丘の上からの眺めは
富良野らしくも美瑛らしくもあります。
厳冬の朝 (富良野線)

2013.02.17 JR富良野線 美瑛-美馬牛
美しい波状の畑が有名な美瑛も
冬は厳しい寒さが訪れます。
氷点下20℃を下回った厳冬の朝
撮影に向かった先では
ディーゼル列車の排煙と
巻き上げる雪煙りが長くたなびいていました。
息も凍るような寒さの中を
今日も列車は走っていきます。
湿原遥か (釧網本線)
凛として (根室本線)
冬の湿原 (根室本線)

2017.02.25 JR根室本線 糸魚沢-厚岸
根室からやってきた上り列車は
厚岸の手前にある別寒辺牛湿原に差し掛かると
湿原を避けるように線路は大きく迂回します。
厚岸湾の豊かな自然を支えるのも、この湿原の役割のひとつ
今は全面結氷している湿原も、春になると野鳥の楽園となります。
豊かな自然を支える環境を、大切に保護して行きたいものです。
大自然の中を (根室本線)
厚岸湾に陽が昇る (根室本線)
風の丘から (根室本線)

2017.02.24 JR根室本線 音別-尺別
立っていられないほどの強風が吹きぬける丘に登ると、
目の前には素晴らしい景色が拡がっていました。
美しい自然と厳しい自然は、言葉こそ違え同じ意味なのでしょうか
人を寄せ付けない厳しさがそこにあります。
その中を黙々と走る貨物列車は寡黙な職人のよう
北の大地に住む人々に貴重な荷物を運んでいます。
赤と茶色 (釧網本線)

2017.02.23 JR釧網本線 塘路ー茅沼
道東の冬を彩る観光列車として人気の 「SL冬の湿原号」ですが
今年はC11の不調により、 DE10 による代走となりました。
小雪がちらつく中、林の中から現れた列車は
赤い機関車と茶色の客車の取り合わせ。
SL全廃後の昭和50年代を彷彿させる姿で現れました。
客車列車がまだまだ健在だった頃
甲高い汽笛の音と共に、旧型客車に揺られて旅をした
遠い記憶が蘇ります。