【山川草木】鐵道紀行
全国各地のローカル線を中心に、季節の鉄道風景を撮影しています。
想いを馳せる (三岐鉄道北勢線)

2020.6.25 三岐鉄道北勢線 馬道駅
馬道駅の西側にこんもりと盛り上がった小山があります。
走井山公園と言って、今は桜の名所になっていますが
戦国時代、ここには矢田城という城があった場所になります。
矢田城は、織田信長の伊勢侵攻の際に落城すると、
その後、長島一向一揆攻略の最前線基地として使用されたという、
教科書にも記述されているレベルの戦に係わる城でした。
当時の遺構は残っていませんが
桜の時期に訪れて、想いを馳せるのもよいですね。
大輪 (三岐鉄道北勢線)

2020.6.25 三岐鉄道北勢線 馬道駅
蒸し暑い梅雨の頃、爽やかな色合いで
辺りを涼しげにしてくれる紫陽花の花
馬道駅からお寺にに登る参道の途中に、
サッカーボールほどの大きさの
大輪の紫陽花を見つけました。
ゴージャスな色の形に魅入られて
階段下の黄色い電車は今回は脇役です。
地蔵尊と駅と (三岐鉄道北勢線)

2020.6.25 三岐鉄道北勢線 馬道駅
北勢線馬道駅は、始点の西桑名の次の駅で
住宅街の真ん中にあります。
駅のすぐ傍には延命地蔵尊があり
灯篭や大きな樹が茂り、中々風情のあるところ。
折から振り出した梅雨の雨にも
大きな木陰で雨宿り
緑深きオアシスような地蔵尊でした。
雨露に濡れて (三岐鉄道北勢線)

2020.6.25 三岐鉄道北勢線 馬道駅
線路幅が狭いナローゲージの北勢線
その小さな駅のホームに傍らに
雨粒を付けて咲くアガパンサスの花を見つけました。
和名で「紫君子蘭」と言うアガパンサス
涼やかで可憐な姿から
「知的な装い」という花言葉を持ちます。
薄紫の爽やかな色合いは
雨上がりに涼やかな風を運んで来ました。
皐月晴れ

2015.04.29 三岐鉄道北勢線 楚原-麻生田
午前中降っていた雨も上がり、爽やかな青空が広がりました。
皐月晴れ(五月晴れ)は本来、梅雨の中休みの晴れ間を指していましたが
今では初夏の晴天を表す言葉になったようです。
風薫る五月、水の張られた田圃が田植えの時を待っています。
先人達の誇り

2015.04.29 三岐鉄道北勢線 楚原-麻生田
北勢鉄道が楚原から先に延伸された大正5年になります。
当時、敷設する線路に対して斜めに横切る水路を通すために
この「ねじり橋」は架けられました。
幾何学的で美しい橋の構造を眺めていると
小さな鉄道に賭けた先人達の誇りが伝わってきます。
五月の風

2015.04.29 三岐鉄道北勢線 楚原-麻生田
初夏の風が吹いて一面の麦畑を揺らし
その先を、吊り掛けモーターの音を響かせて
小さな電車がゆっくりと列車が通過していきます。
今では数少なくなったナローゲージで走る北勢線
在りし日の軽便鉄道を思わせる風景でした。
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